知っている限りでは、僕が籍を置いていた大学の学部には僕の他に2人の日本人がいた。
そのうちの一人がダンゴ姉さんである。彼女はスウェーデンで生まれ育った讃岐人だ。
6月のある日、僕が大学のテストが終わったらフランスにでも遊びに行こうかと思うとポツリとつぶやいたら、ならスウェーデンに来いと誘ってくれた。
断る理由は何もない。いそみ君も巻き込んで2人で旅立った。
僕がキプロスからマンチェスターに帰ってきて2日目のことである。
旅の前半で分かったことは、スウェーデン名物の
世界一臭いニシンの缶詰は意外と食べられて、地元の釣り人に混ざってエーレスンド海峡で釣った鱈はどうやって料理してもうまいってことだ。
ダンゴ姉さんの家のある街からは車とフェリーで1時間もかからずに隣国デンマークに渡ることができる。電車を使えばコペンハーゲンにも1時間弱で行ける。
世界3大がっかりの一つである人魚姫の像も見に行ったが、あんまりがっかりしなくてもうがっかりだ。
実質滞在したのは4日半だが、20代前半の3人で全力でスウェーデンの夏を満喫した。
なにやらノルウェーの方がもっと綺麗なところだという話を聞いたので、北欧にもまたいつか戻ってこないといけない。
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